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カイロの視点から肩こりを考える

肩こりの人

 日常、誰でも経験するいやな症状、それが肩こりです。 肩こりになるのは、肩の筋肉が緊張して固くなり、血液の循環が悪くなってしまう事が原因です。 その為、肩をあまり動かさずに長時間作業している人に多い症状なのですが、同じ作業をしていても、全ての人が肩こりになるわけではありません。 つまり、肩こりになりやい人には、何らかのそうなりやすい素因があるのです。

 ここでは、カイロプラクティックの視点から、肩こりになる原因について考えていきます。又、それに合わせて、カイロプラクティックによる肩こり治療についても解説します。

肩こりになる原因は2つ

 カイロプラクティックの視点から考えると、肩こりになる原因は大きく2つあります。

 一つは悪い姿勢、もう一つは「からだのゆがみ」です。 それぞれ個別に解説していきましょう。

原因その(1)悪い姿勢

 一つ目は悪い姿勢です。特に上図のような肩を丸めた姿勢は典型的な原因です。そうなる理由は、頭と首の位置関係のズレにあります。

 頭と首の位置関係は、姿勢全体の中でも特に重要です。何故なら、頭は大玉スイカ(3〜5kg)ほどの重さがあるにも関わらず、それを支える首は細く弱い構造だからです。その為、安定した良い位置関係でないと、首は頭を支えきれません。

頭と首の関係をスイカと支柱に例えると

頭の重さは大玉スイカと同じぐらい。

 では、一番良い頭と首の位置関係とはどのような状態でしょうか。それは、頭と首が直列した状態です。この状態は、姿勢全体から見ても理想的だと言えます。

 しかし悪い姿勢になると、肩は丸まり頭は前にずれてしまいます。すると、下図のように、斜め後ろから首が頭を支える状態になってしまうのです。

頭突き出し姿勢になると頸部緊張

猫背になると首だけでは頭を支えきれない

 これでは首は頭を支えきれませんから、何か別の力で首を補助する必要があります。そこで働くのが首から肩の筋肉です。しかし、筋肉は骨と異なり働き続ければ疲労します。そして、その疲労の蓄積が肩こりになるのです。

 下図は、私の治療室のデータから分析した「猫背と肩こりの関係」を示したグラフです。

猫背の度合いと肩こりの関係グラフ

 グラフの縦軸は肩こりの人の比率、横軸は猫背の程度を示していて、右側にいくほど猫背の程度が強い事を示しています。 ちなみに、頭を前に突き出して肩を丸めた姿勢は、まさに猫背そのものです。 正常な姿勢であるグラフ左側では、およそ半数の人が肩こりを訴えていますが、 猫背の程度が強まるにつれて肩こりの比率は増加して、 完全に猫背であるグラフ右側になると、7割以上の人が肩こりを訴えています。

 このような事実からも、悪い姿勢は肩こりになりやすくなる大きな原因だと言えます。

原因その(2)からだのゆがみ
からだのゆがみ

 もう一つの原因は、からだのゆがみです。 「ゆがみ」とは、からだのバランスの崩れた状態の事で、左右どちらか一方のみにストレスが集中しやすくなっています。 その為、ゆがみによる肩こりは、片側のみに強く出るのが特徴です。 通常は問題にならない程度のストレスでも、ゆがみによって倍のストレスになれば、肩こりが発症してしまう事もあります。

肩こりが手のしびれの原因?

 肩こりが慢性的になり悪化すると、手先がしびれてくる場合もあります。 通常、しびれの原因は、頸椎(首の骨)の変形、又はヘルニアだと考えられていますが、 カイロプラクティックでは、肩こりが原因である場合も多いと考えられています。

 肩こりが慢性化すると、筋肉が緊張する為に姿勢が変化して、鎖骨が下方に変形してしまう事があります。 そうなると、神経や血管が鎖骨に挟み込まれ、手にしびれや冷えの症状が引き起こされる場合があるのです(下図参照)。

胸郭出口症候群

コリがひどくなると血管を圧迫してしまう。

 こういった状態を、専門用語では「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」といいます。中年から高齢の女性に多い症状です。 時には鎖骨とは関係なく、肩周りの筋肉が緊張しただけでもそうなる場合もあります。

 実際、私の治療室では、肩こりがよくなったら手のしびれも改善したという方は多くいらっしゃいます。 手のしびれで悩んでいて、何をやってもなかなか改善しない方は、まずは肩こりを改善してみる事がオススメです。

カイロプラクティックによる肩こり治療

カイロプラクティック治療

 さて、ここまで肩こりになる原因を紹介しました。カイロプラクティック治療では、これらの原因を取り除く事で、肩こりを治療します。

 まず一つは、姿勢矯正です。 からだの深部からストレッチするような治療を行い、丸まった肩を伸ばして正常な姿勢に戻していきます。さらに必要であれば、自分で行うエクササイズも指導します。

 又、症状に左右のかたよりがある場合、からだのゆがみも治療します。 からだをねじって伸ばすような治療をおこなう事で、左右均等にストレスが分散するよう、からだのバランスを調整します。

 治療回数の目安は、5〜10回が目安になるでしょう。もちろん、完全に良くする為にはもう少し回数が必要となります。 特に姿勢の悪い場合、再発も防ぐ意味でも、ある程度矯正されるまでは治療を続けた方がよいでしょう。

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