症状が症状ですので、少し専門的な話をしましょう。
「 骨盤のゆがみ」とは、いいかえれば、「仙腸関節(せんちょうかんせつ)機能障害」の事です。仙腸関節とは、骨盤の関節の事。
つまり、「骨盤のゆがみ」とは骨盤の関節の働きが悪くなっている状態をいいます。
この言葉からも分るように、「骨盤のゆがみ」と子宮や卵巣との関係は、直接的な関係はありません。
子宮筋腫や子宮内膜症の原因は、まだよくわかっていません。一説によると、女性ホルモンの影響といわれていますが、これもはっきりしません。
従って、骨盤のゆがみが原因の一因でないとも言えないのですが。
妊娠の問題は、女性にとって大きな問題ですし、筋腫や内膜症でおこる多用な症状は肉体的・精神的にも大きな負担になります。F.Fさんの心境を思うと、つらいものがありますが、カイロプラクティック治療がこういった症状に効果が必ずあるとは言えないのが現状です。
骨盤のゆがみは、自律神経系の問題を引き起こす事は、経験的に知られています。
これは、骨盤を形作る仙骨といわれる部分から、子宮などを支配する自律神経線維がでている事と関わりがあるのかもしれません。
従って、月経痛や産婦人科系の問題が、カイロプラクティック治療によって改善されたという話は、よくある話です。
しかし、私自身は、あくまで、カイロプラクティック治療は対処療法(痛みや症状の軽減)を目的として受けられる事をオススメします。
特にチョコレート嚢胞などは、症状が進行すると、身体的にも大きな問題になる場合があります。
もし、カイロプラクティック治療を受けられるのならば、こういった事を心にとめておく事をオススメします。
できれば、病院での定期的な検査は受けながらカイロプラクティック治療を受けてください。
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