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エクササイズが身体にいいというのは、誰でも知っていることですね。
でも具体的には、どのように身体にいいのでしょうか?
また、いつエクササイズを始めたらいいのでしょうか?
これらの疑問にお答えします。 |
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ここでちょっと質問。次の状態でもっとも肩がこるのはどれ? |
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1.じっと座っている
2.家事仕事をする
3.テニスをする |
答えは後でご紹介します。意外な結果に驚くかも? |
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腰痛などで医者にいくと「安静にして下さい」とよくいわれますね。
この決まり文句は時として逆効果になることがあります。
最近の研究では、老年の方がケガをして治療の過程で長期安静をすると、寝たきりになってしまうケースが多発していることがわかりました。
これは何故なのでしょうか? |
自転車をずっと乗らずにいると、自然にタイヤがパンクしていたり、錆びてスムーズに動かなくなったという経験はありませんか?
これは自転車に限りません。
道具はよく使うことで長持ちするものですね。
これは生物にも当てはまります。
筋肉や骨も使わないでいると、あっというまに衰えていくのです。 |
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では「安静」は具体的に見ると身体にどのような影響があるのでしょうか?
下の図は長期安静でおこる身体の変化です。
筋肉におこる変化
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・筋組織断面積縮小(一週間の固定で20%縮小)
・筋力低下・筋組織の代謝の低下
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靭帯などにおこる変化
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・断面直径の低下(八週間の固定が回復するのに1年かかるといわれています)
・靭帯の弾力の低下・靭帯の最大負荷能力の低下
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関節機能の変化
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・関節包の退行(関節を包む組織です)・関節面が不規則になる
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骨の変化
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・骨塩減少(骨がもろくなる。)
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このように筋肉などは、わずか一週間の安静で20%も萎縮することがわかっているのです。
つまり 治療の早い段階でエクササイズを行なうことが、医学的にも身体にいいことが分ってきたのですね。
「安静」が必ずしもよくないことが分っていただけたでしょうか?
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では、エクササイズの効果はどうでしょうか?
実は、それは筋骨格系にとどまらず、全身に効果を現します。以下が医学的に証明されている効果 です。
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筋骨格系の効果
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・症状の早期回復
・骨塩上昇・関節運動の正常化など
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それ以外の効果
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・循環器系・呼吸器系の臓器機能向上
・血圧降下作用
・NK細胞(腫瘍を除去する細胞)などの活性化
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なぜ、内臓にまで効果があるのでしょうか。ひとつの理由は、筋骨格系が全身の60%の臓器である事でしょう。
つまり、筋骨格系を働かすことは、全身の生命活動が活発化させるのです。
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さて、最初の質問「もっとも肩がこるのは?」の答えです。
もうおわかりですね。そうです。1番の「じっと座っている」ですね。
これは肩にとっては「安静」にしている事とかわりありません。肩の筋肉は硬くなり、循環が悪くなります。つまり肩こりがおこるのです。
肩こりが多い職種は、実は事務職の方です。どうしてもずっと同じ姿勢していることが多いので肩こりがおきてしまうのでしょう。 |
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では、いかなる時もエクササイズがよいのでしょうか?
例えばケガなどで腰痛が起きたときは、組織が損傷している状態です。
このとき期にエクササイズを行うと、逆に組織を破壊してしまいます。エクササイズは組織の修復が進んでから行うのが、もっとも効果があらわれるのです。
また、エクササイズの強度も身体の状態に合せて行う必要があります。
できれば、エクササイズは専門家の指導下で行うのがベストでしょう。 |
お医者さんで治療してもらうと、最後に薬をもらいますね。
しかし、カイロでは薬は処方しません。これはカイロプラクティックが自然治癒力を高めることをもっとも大事と考えるためです。
なぜなら、薬の多くは自然治癒力を下げてしまうのです。カイロにおいて、薬の代わりがエクササイズです。エクササイズは症状の改善だけでなく、自然治癒力を高める効果もあるのです。
エクササイズはそれだけでも効果がありますが、カイロプラクティック治療と合せて行なうことで最大限の効果を発揮します。これは薬も同様ですね。お医者さんに治療をしてもらってから薬を飲むのがもっとも効果があります。
エクササイズも カイロプラクティック治療後に行なうのがもっとも効果的なのです。
自然治癒力を高めるには |
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